エルメスのHOLIDAYパーティー(旧ノエル)とクリスマスケーキ(2024)は。

 今年もまた、以前“ノエル”と呼ばれていたエルメスのクリスマスパーティーに招待され、シャンパンを楽しんできた。

 ↑卓上花 去年も今年も色合いが私の好みそのものだった。


 シャンパンはいつもと同じくルイ・ロデレール

 今年のクリスマスケーキはLibertable(リベルターブル)のシュトーレン。Libertableは馴染み深く、2015年頃から数年前まで松屋銀座に入っていた間、時々ケーキを買って食べていた。スイーツにフォアグラやトリュフを使ったり、一風変わったノリの味が好き。日本にありがちな子供っぽくないところが特に。

 ※グーグル検索中にメルカリでこのケーキを売っているのが2件ひっかかった(笑)。どちらも同じ賞味期限でどこの店舗で配られた分かわかりそうだが(多分11月下旬開催店舗)。何でそんなケチなのがクローズドイベントに呼ばれているのかがエルメスあるあるの不思議。イヤーズギフト然り。

 このシュトーレン、非常に美味しい。美味しいという表現では足りない。売って得られる金銭以上の価値があるので、売らずに食べていただきたい(笑)。

 私が合わせたコニャックと特段素晴らしいマリアージュというわけではないんだが、大人のロマンが感じられる味。ところどころに黒糖のようなコクのある甘みがあり、それが非常にいとをかしー。

 エルメススタッフは去年もこのパーティーのことを「ノエル」とは一切呼んでいなかったが、ケーキに同梱されていたカードには「Joyeux Noel」の文字があった。今回はケーキのカードにも「HOLIDAY」と表記し、「ノエル」という言葉は完全に消えた。

 が、会場にはクリスマスツリーがあり、クリスマスソングを歌っていたので、多様性に配慮しクリスマスというキリスト教色をなくそうとしているわけでもない様子。

 ちなみに店内に飾られたクリスマスツリーのことをビューティーとツリーを掛け合わせて「ビューツリー」と呼んでいた。

 リボンは昨年と同じ「Joyeux Noël」仕様に切り替わった。

 紙工作でクリスマスツリーを作るコーナーがあり、前回同様ムキになって作ってみたが(笑)、我ながらの駄作にまいった(笑)。頂上に付けるアイコン(?)はなぜか鬼かと思っていたらウマらしい(笑)。


 気になる点を挙げるとすれば、シンガーと2人のダンサー(?)の衣装があまりにも安ぽっかったこと。

 イベントの企画と運用は外注だと思うので、任せた結果こうなったという感じだとは思いつつ、司会の男性もどこか間が持てず苦しそうで、見ていて若干気の毒だった。

 無理に盛り上げようとするよりは、せっかくエルメスなので、いっそ飲み物はサンルイのグラスで出すとか、徹底して質重視にした方がイイんじゃないかと私は思う。

 全店合同の盛大なパーティーにした方がスケールメリットでコストダウンできそうな気もしたが、各店舗を閉めてもてなすこと、すなわち1日分の売上を捨てて当該店舗の顧客をもてなすことに意義があるのだとすれば、これはこれでということになる。

 伊勢丹の丹青会は、上位顧客だけを招待し一般客を閉めだした方が何倍も売上が立つことを証明しているが(初日だけで29億円。普段は7-8億円)、エルメスのクリスマスパーティーは全く「買い物してね」感ゼロで、本当にもてなすことに専念している。

 ※買い物ができないわけではない。遠方客などは「せっかく来たから」というついで買いもあるだろう。

 というわけで、今年の2枠目はどうなるだろうか。

 続く・・・。

 的な。