去年通称“ノエル”に参加した際に書いたが、少なくとも昨年時点で(もっと前のことは知らない)既に「ノエル」という言葉をスタッフの口から聞くことはなかった。
「今年1年のご愛顧に感謝するおもてなしの会」的な表現だった。
今年参加したいわゆる「ランデヴー」も、誰一人一度たりとも「ランデヴー」と発することはなく、「エルメスの世界観を楽しんでいただくためのちょっとしたファッションショー」という控えめな表現だった。
これほどまでに世間に広く浸透した言葉をなぜに今にになって引っ込めるのかエルメスの思惑は不明だが、情報収集する側は、誰が現役で今現在の(すなわち鮮度の高い)話をしているのかという見極めの材料として使える。
いっそ毎回異なる名称にしてくれたら、何年の話とすぐわかってイイ。
実際にそれが目的なのかもしれない。
コロナ禍がピークだっただろうか、まるでカルト教団の信者かのような狂信的かつ盲目的ないわゆる“担当さん”狂といい、歯を食いしばって塩対応に耐えながらお布施するというマゾヒズムな買い物文化といい、大衆とは放っておくとトンデモナイ方向に向かいがちなので、言葉や情報に賞味期限を持たせることで、「あっ、それは一昨年の話ね」とか「数年前の話ね」と客側が自分で情報を更新しようとする意識が高まり、古い文化(いわゆるレガシー)が根付かないようにしたいんじゃないか、エルメスは。
情報のタイムスタンプのようなもの。
どんなに興味深いことが書いてあったとしても、ブログの日付が2014年だったらさすがにもう違う(変わった)だろうなと感じるソレと同じ。
と推察してみる。
そうこうしているうちにイヤーズギフトが話題になる頃。今年は12月14日あたりか。
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