約10年ぶりにWi-Fiルーターを変えたら。

 iPhone 16 ProがWi-Fi 7に対応したことを機に、約10年ぶりにWi-Fi 7対応ルーターに買い換えてみたところ、ダウンロード速度が2倍強(300→754Mbps)になった。※計測はグーグルのスピードテスト。

 グローバル側(フレッツ光の契約)は1Gbpsなので、754Mbpsは実測上の最大値に近い。

 単にiPhoneのWi-Fiが早くなっただけじゃないかというそもそも論を排除するために、デスクトップMacから宅内配線を経由する有線(LANケーブル)接続で測定したので、純粋なルーター買い換え効果。

 ※2017年に書いたブログを見ると633Mbps出ているので、古いルーターの老朽化によるスループットの低下だったのかもしれない。

 新しいルーターはLAN側が2.5Gbpsに対応していて、グローバル(WAN)側は10Gbpsに対応している。

 ただ問題はWAN側に接続する機器がフレッツ光用のNTT貸与のショボいものなので(10年以上前の仕様)、これも新しくできれば相当速くなるはずだが、光終端装置を兼ねているので、自分で買い換えられない。10Gbpsサービスが始まったようなので切り替えを検討しよう。

 Macと新ルーターの間はEthernetケーブルのみで中継するスイッチングハブなどはない。ここに何かあるとその機器も2.5Gbps対応に変えないとスループットが上がらない。

 更に壁のEthernetジャックから分電盤当たりに設置されるスイッチングハブまでのケーブルも多くのマンションはCat.5e配線なので、1Gbpsが上限。リフォームする予定のある人はCat.7ケーブルにした方が良い。

 2017年に書いたLAN関連のブログを読み返してみたところ(下部に添付)、日本の通信環境はあまり進歩してないなと思う。スイッチングハブも10Gbps対応のものが普及してないし、2.5Gbps対応もポート数が少なくACアダプタの冴えない物が多い。

 皆が新築に住むわけではないので、古い宅内配線の影響を受けない無線に力が入っているというのもあると思うが、セキュアな有線LAN環境の底上げも期待する。

 現在の暗号強度を考えたら無線も十二分にセキュアなんだが、何でもかんでも空を飛ばすのは好きじゃない。