オーガニックのプロテインパウダーは、平均すると非オーガニック製品に比べて鉛の含有量が3倍、カドミウムは2倍だった。
何とも皮肉なもの。
私は昔から“オーガニック”は積極的にすすめない派。野性的であればあるほど未知のものが含まれる可能性があるから。
オーガニック系にハマった人に肌荒れや健康不良が多いのはなぜかと問うと、化粧品が腐りやすかったり(防腐剤が入ってない分雑菌が繁殖しやすい)、精製度が低いと本来期待しなかった付随成分によってアレルギーを起こしたりし、自然派の割に体調が優れない人の割合が多い。
大豆やコメ、マメ類などを原料とする植物性パウダーの場合、ホエイパウダーと比べて鉛の含有量は3倍に上った。
これも同様に。
植物は大地のエネルギーに満ちているが、肝心な大地(母胎と同じ)が汚染されていれば、ソレが漏れなく付いてくるので、イイものはとても良いが、そうでないものは極端に悪いという当たり外れの差が激しい代物。
セキュリティと同じで、ブラックリスト方式には限界がある。未知のものをリストに登録できないから。一方ホワイトリスト方式は受け入れるものだけ選んで許可するので確実。
これを食品成分にあてはめると、オーガニック製品は大抵の場合人の手を加えないこと(自然であること)に美学を見いだしていることが多いため精製度が低い。すなわち未知の成分に富んでいる。だから身体に異変が起きやすい。
一方、大手の工場のように「できるだけ問題を起こさないように」が第一優先の場合、精製度が高く“自然”という言葉とは真逆をいくが、必要な成分だけを抽出していてる分、安心というか無難なものに仕上がる。
「超純水」などがまさしくソレ。人の手がこれでもかというくらい加えられていて、一見人工的なものに感じてしまうものの、本質的な「H2O」に限りなく近く、これこそが本来の自然な水。感覚と矛盾するところだが。
いや、川や海の水はそんなに純度は高くなく、不純物あってこそ自然な水だと言えば実際の社会ではそれが事実。
その理屈で考えるならば、現代社会は汚染された大地の方が多いので、重金属などの不純物も含めて植物を摂取するのが自然だと考えるのも思考・思想の1つだろう。
どこに基準をおくかで導き出されるゴールが変わる。
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