女性が「パートには移らない」という結論に至ったのは正しい。
将来の貯蓄額の問題ではなくて。
夫婦で相談に来た場合、ファイナンシャルプランナーは離婚を前提にアドバイスしないので(笑)、もっと現実的に考えると、稼ぎの多い方(すなわち家計負担の多いスポンサー)の言うことを聞いてパートに移ったりすると、稼ぎの少ない方は離婚した時に食べていけなくなることを恐れ、ますます稼ぎの多い方の言いなりになるという循環に陥るので、稼ぎの少ない方はひたすら働き続けた方が良い。
※経済面を心配せずサクッと離婚できないと、女性は次の相手(面倒を見てくれる人)が見つかるまで離婚できない=不倫(または愛人・パパ活)問題が生じやすくなる。
一般的に稼ぎの少ない側である奥さんは、クレジットカード1枚であっても扶養者(夫)の名前が必要になるから自立できない。
問題は財布が別になると、夫婦・パートナーとしての連帯感が薄れるという点。
共働きなんだから家事代行を雇おうよとなった場合、収入比率で負担してくれる男ならまだ良い。が、例えば料理人を呼んで家で料理してもらって食べようとなった場合に、稼ぎが多い側が「同じものを食べるのに収入比率で負担?折半じゃなくて?」と愚痴るようになったら終わりが見えてくる。
そこで“埋め合わせ”として「じゃぁ掃除・洗濯は私がするから」と女性側が折れるの繰り返し。結局「食べさせてもらってる」ことで肩身が狭いというパワーバランスの問題が根底にある。
これはフェミニズムの過程でも起こりうる問題と似ている。
「男女平等・対等だから、男におごってもらうのはいや(顔色を伺ったり、媚びたりしたくない)、自分の分は自分で払う」という場合、男性の方が所得も生活水準も高い場合、同じものを食べ、同じワインを飲むことが難しくなる。場合によってはそもそも単価が1桁異なり同じ店に入るのも厳しいこともある。そのお店に着ていく服・バッグ・靴自体を持ってない的な。
では仮に同じお店に入ったとしても、女性だけ安いコースを食べ安いワインを飲むのか、或いは女性だけ安い店で食事を済ませその後合流するのか。更には食後のバータイムも所得に見合った別々の場所で済ませて再度合流するのか。
そもそもソレはどういう付き合いなのか(笑)。FaceTimeじゃだめなのか(笑)。
そこで「男性が女性の財布事情に合わせたら良い」となると、男性の生活水準が下がるので長続きしなくなる(せっかく稼いだお金を使えなくなる)。社会的地位が高く、職業柄身の危険を感じるような人が大衆酒場では飲めないし、家の広さに合う大画面のテレビを買おうと思っても、相方が所得比率で負担できないから小さいテレビで我慢しようとはならない。
では「オレが全額払うから、見ていい時間は所得比率で」とするのか(笑)。
となると男女の所得が対等でないと付き合いは困難ということになり(いわゆる“身分”が確定し完全なる階級社会が訪れる)、男性所得の方が上回っている現代社会(特に日本)において、お金持ち男性は(表向き)女性と付き合えず、なおかつ男性の最低所得を下回っている女性はパートナーが見つからず食べていけないという問題が生じる。
ということから、男女の所得が対等になるまでは、稼ぎの多い男が(その女性と一緒に居たいなら)お金を出すのは当たり前という認識で良いと私は思っている。
女性は男性と一緒に居ることが「その女性と一緒に居たい」という男性の願望・欲求への対価(等価交換)であって、家事は別料金(笑)。
同時に「その男性と一緒に居たい」という女性側の願望・欲求を一緒に居る男性は満たしているじゃないかと考えることもできるが、女性側の本音としては「(お金を出してくれるなら)一緒に居たい」という条件付き(笑)だとすれば、男性側はその条件を飲むしかない(笑)。
※その観点から、美女は高い給与を受け取っても何もおかしくないというのが私の考え。
事実「自分で稼げるようになったらこの男は選ばない(選ばなかった)な」という女性が多いだろう。だとすれば、所得格差が是正されていくにつれ見向きもされない男性が増えるので、「女性が一緒に居てくれるだけで幸せ」と思って条件をのむしかない(笑)。
そうこうしているうちに、見向きもされない男性達は自分で家事をするか雇うかという選択に迫られ、所得が低い男性は自分でするしかないし、お金持ち男性は雇えば良い。若くて綺麗なお手伝いさんを選ぶのもよい。その結果、「掃除・洗濯でお金がもらえるならそれで十分幸せ」という家事大好き女性達が十分な収入を得る時代が来るかも知れず、その時に「主婦業」が本来受け取るべき対価(よく年収1,000万円相当というソレ)の本質が見えてくる。
そんなお金払える男性は少ないので、一部の強者だけが栄え再び王侯貴族社会に戻るかもしれないし、その後再び現在のように戻るかもしれない。
ということを繰り返すんだろうと私は思う。
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