婦人靴売り場で働く男性スタッフ。

 あるブランドのメンズコーナーの女性スタッフに連れられて、デパート館内をブラブラしていると、ダサい中年のオッサンが若い綺麗な女性を連れて買い物している絵面を久しぶりに見た。

 が、私にとって違和感があったのは、婦人靴売り場の男性スタッフの方。

 ディスコブームの80年代を思わせるような超ミニスカートの女性客がスニーカーの試着をしていて、椅子に座った女性の靴紐を男性スタッフがひざまずいて結んであげているシーン。

 その女性は日本人にしては背が高め(160cm台後半くらい)なので、小柄(150cm台前半)な日本人中年女性に合わせて作られたデパートの低い椅子に座ると、腰よりも膝が高くなる。靴を履こうとかかとを上げようものなら、男性スタッフの目線の正面にスカートの中の景色がくる感じ。脚の長い外国人女性なら座っただけでもそうなる。

 そして次はかかとが12cmくらいあるブーツの試着へと進んだ。

 そこを通り過ぎた後、一緒に居た女性スタッフに「男性スタッフがあの位置に来るのはちょっと」と言うと「私も思いました。見ている方が恥ずかしくなります」と一致。

 メンズと混在している売り場ではなくそのエリア一帯が婦人靴しか置いてないし、そもそも婦人物フロアなので、婦人下着売り場と同じように素直に女性スタッフで揃えたらいいのにと思う。或いは客の格好から判断して女性スタッフが付くか。

 旅行鞄のようなニュートラルなものなら男女スタッフ混合で良いんだが、特にハイヒールのアドバイスはできないだろう、男性スタッフじゃ。

 意味も無く意識高い系で、ジェンダーフリーと適材適所の区別が付かない人が上層部にいるのかなと思う。

 で、一周して再びその売り場の前を通ったところ、結局その女性客は何かに不満だったのか、何も買わずにかつ無言で立ち去った。中年のオッサンは後ろを付いていくカンジで(笑)。

 我々が予想していた結末が一致した気がしたので、「青白い小太りのハンサムじゃない男性スタッフが気に入らなかったんですかね(笑)」と言うと、「アハハハハハハハハハハハハッ。私の口からは何も言えません(笑)」と返ってきた(笑)。

 或いはオッサンの予算を超えて撤収か(笑)。

 ファッションは感性(センス)に訴えかけるものなので、スタッフ選びは重要だと思うが、私は。

 一方で、オッサン(スポンサー?)選びは女性客側の問題なので自己責任(笑)。