もしドイツのみならず欧州も一段落となれば、原油は更に一段安か。
ドイツは経済大国で、欲しいものは大抵手に入れられる。ドイツのLNG需要が急増したことで、世界的な需要も加速した。
その結果、バングラデシュやパキスタンといった貧しい国が、弱い立場に追い込まれたかもしれない。
独ヴィリー・ブラント公共政策大学院のアンドレアス・ゴルトタウ教授は、「LNG価格の高騰によって、新興国を中心に、実に多くの国が必要なLNGを調達できなくなっている」と話した。こうした国々は「ヨーロッパ諸国、特にドイツに比べて購買力が低い」。そのため、停電が頻発する恐れがあり、石炭など(天然ガスより)「汚い」化石燃料への依存度を高める可能性があると、教授は警告した。
こういったマクロ的なところが重要。
大きな国が重い腰を上げると急激に需要が伸びることから関連相場が高騰し、貧乏な国が代替手段として価格の安い旧世代のものを選択するため後退する。
偏差値と同じで全体が一律上がるということができず、何かが上がれば他の何かが相対的に下がる。
ということから、環境問題とは先進国が率先して取り組めば全体が良くなるかというとそうはいかないという構造上の難題を抱えている。
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