エルメスオンラインの業者排除の考察。

 数ヶ月前、エルメスオンラインがアツいという投稿を読み、1週間ほど眺めていたんだが、バッグは一瞬で売り切れ。リーマンショックの時の為替FXや数年前のビットコイン相場並み(笑)。

 幾度となくピコタンを見かけた。革のバケツみたいなバッグ。

 オンラインの説明を隅々まで読んだらバーキンやケリーは店舗でしか売らないとあり、私は早々に退却した。

 あの速さは相当数業者が紛れ込んでいるだろう。

 今回はオンライン販売から転売業者をどのように排除するかの案を練ってみたい。

 業者に雇われた未知のアフィリエイター(が使う新規アカウント)を判別することは不可能なので、次から次へと湧いて出てくる業者群をどうやって制御下に置くか。

 今は先着順なので業者有利。人(アフィリエイター)を束ねて24時間貼り付いていられるから。

 端末操作が遅い人(≒年配層)は不利。それが時代だと言えば確かにそうだし、遅かれ早かれそうなるのでココでは無視。

 世間で一番最初に出てくるだろう案は抽選。しかしそれでは中学生の民主主義っぽい。ウイスキーの抽選販売と同じで、後先考えずとりあえず公平に見えたら良い的なその場しのぎのやり方。

 ただの抽選だと、業者は従業員(及びその家族)やアフィリエイターを使って申し込みさせるので、口数が多い分当たる確率が高いから結局業者有利。数打ちゃ当たる方式のロレックス転売業者と同じく、成功報酬型のランナーを増やすだけ。

 そしてそのうち「申込屋ビジネス」が出てくる。消費者は「何口分買う」という商売。最終的には店舗でお布施する額まで手数料は釣り上がる。

 業者による転売とは購入代行(本当に欲しい人達の代わりに買ってあげる仕事)と表裏一体と言える。申込屋ビジネスも同じ。買い手の認知次第で、手に入れるまでの費用と時間を短縮してくれるサービスということになり、その結果店舗でのお布施額相場まで手数料は上がっていく。

 それでも業者を排除したい。

 というのが消費者の心理。

 「転売業者がいるから品薄になりこんなにお布施が必要なんだ」も一理ある。

 そこで提案だが、店舗購入実績に応じて申込枠を分けたらイイんじゃないか。

 区分A: 店舗で年間購入額100万円未満の人達の枠。

 区分B: 店舗で年間購入額100万円以上の人達の枠。

 区分C: 店舗で年間購入額200万円以上の人達の枠。

 区分D: 店舗で年間購入額300万円以上の人達の枠。

  続く・・・

的な。

 店舗は直営ブティック全店(国内)合算。そうすることで“ホーム”とかアホな文化(笑)に付き合いたくない人達に明かりがさす。俗称“ホーム”の品揃えがショボい場合、買いたい・買える物がナイんだから購入実績の積み上げようがないので、これは客の購買意欲に応えられないエルメス側の問題。

 前提としてオンラインでのバッグ購入は年間1個(現行ルール)。

 店舗で同一のモデルを購入済みの場合は対象外(申込ボタン非表示)とすれば重複注文判明による再出品の手間も省けるだろう。

 掲載から一定時間(24時間とか)申込期間とし、締め切った後、人力審査し選ばれた人に決済リンクを送信する。審査は購入履歴から転売リスク査定をする。最初は教師有り学習のAIで自動化。審査後の選び方は抽選でも購入額順でも何でも良い。エルメスの自由。

 店舗購入履歴のデータベースと接続して、ログインした時点で該当しない区分には初めから申し込めないようにする。適当なダミーアカウントで申し込む場合は当然に店舗実績ゼロなので区分Aに入る。

 業者は1個買って終わりじゃなく年間通して沢山欲しいので、固定給スタッフは雇わず成功報酬型のアフィリエイター(1回使い捨てかつエルメスが何かもワカラナイような人達[*1])を起用するだろうから(またはアカウントの名義貸し)、区分Aに殺到する。

[*1]エルメスに価値を見いだす人はノウハウだけ吸収して自分の買い物やビジネスを始めるので、エルメスに興味がない人の方が向いている。

 熾烈な争いに疲弊したアフィリエイター達は、激戦区Aを抜けてB以上の区分に行こうと思っても、店舗で100万円以上使う必要があるため、割に合わず離脱するかA枠に留まるしかない。

 要は申込に参加するアフィリエイター達は、転売業者(雇い主)がオンラインで買える種類のバッグ(ピコタン、ボリード、エブリン、リンディ、ガーデンパーティなど)の転売益から支払える報酬以上の費用をかけられないので、B枠以上に参戦する可能性は限りなくゼロに近く、A枠に業者群を閉じ込める(制御下におく)ことができる。

 転売対策としてみる1:1説の応用。

 国内店舗での購入実績しか見ないので、海外で購入履歴のある客のアカウントで「代わりに注文してあげる」という代行ビジネスもできない。したとしてもA枠に入り、購入できる可能性が極めて低く商売にならない。エルメスは必要に応じてA枠への割当量を調整すれば良い。

 ※A枠には、エルメスブティックがない(購入履歴を積み上げようのない)地方のファンも含まれるだろうが、現状そういった人達に行き渡っているかというとそうじゃないだろうことを考えると、業者問題が全体に影響を及ぼすよりは、一部の区分にまとめた方が合理的。

 そうなると業者はB枠以上を狙いたく、既に店舗実績のあるエルパト組を募集するかもしれないが、エルパト組は自分のバッグが欲しいので業者にくれてやらない(笑)。それにあと一歩で店舗でバッグが出てくるかもしれないという時に転売がバレて、せっかく積み上げた店舗実績を棒に振るようなことはしたくないだろう。

 あとは転売業を営む本人やその家族などが店舗でもしっかり購入実績を積み上げていてVIPヅラ(笑)していて、オンラインにも参戦してくる(既に参戦している)可能性が高いが、オンラインで年間1個のバッグを手に入れたところで(と同時に店舗枠が減り)商売にはならないので、無視して良い量。

 ※バーキンの転売を防ぎたければ店舗の家族枠をなくす方が良い。

 よってB枠以上の階級は店舗で使ったお金がオンラインで有利に働くという民間では当たり前の構造(公平な仕組み)に落ち着く。というよりそうしないといずれお布施がバカバカしくなりエルメスゲームからの離脱者が増える。

 この場合、店舗でなかなかバッグが買えないエルパト組は、オンラインのB枠C枠あたりにに希望を見いだすだろう。と言ってもバーキンやケリーは出ないんだが。

 何によせ、店舗で買い物している客と、業者やどこの馬の骨ともしれぬ(笑)アフィリエイター達をヨーイドンで先着順で競わせるのは良くない。それは公平ではなく均等扱いであり、顧客とその他を一緒くたにすべきじゃない。

 というわけで、この方法なら店舗で年間100万円以上使っている顧客と業者群を分離することができ、顧客サービス(会員ランクのようなもの)の一種として歓迎する人が多いんじゃないかと思うがどうだろうか。

 ※今回は「100万円以上」としたが、50万円以上でも良いかもしれない。転売業者の転売益とそこからアフィリエイターに支払い可能な報酬額との兼ね合いで決めたら良い。