ケリーを買った。
この曲にのって「今年はもうバーキン2個買っただろうオッサン」から始めよう(笑)。
とある平日の昼下がり、シャンパンでも飲もうかとソファでゴロゴロしていると、突然お腹がグルグル鳴りだした。私としては珍しい。
膝に寒気が走った瞬間、念には念を入れて先回りしトイレでその時を待った。
シーズン3で予定していた飛び膝蹴りよりも、飛び出す下痢の方が先だった。
と言っても辺りに撒き散らしたわけじゃない(笑)。
まぁ、今試しているあのサプリの仕業だろうと見当は付いているんだが。
でふと「便座」と「銀座」が心なしか似てる気がして可笑しくなり、エルパトに繰り出すことにした。まだ買い物したことのない店舗に行ってみようと。シャレこいて、しかも美女を連れて。
そしたらケリーが出てきた。ゲリーじゃなくて。
お下品で申し訳ない。そこは重要じゃないだろうと思われるかもしれない。
が、私にとっちゃ事象を記録し後に振り返る上で非常に意味のあることで、要は世界は自分を中心に回っているわけじゃないという当たり前のことの再認識。世間とは自分の体調や気分とは全く無関係に独立して存在しているということを常に意識しておく必要がある。
「調子がイイから今日はいいことがある気がする」は気のせい。
思い込みや勘違い、妄想を自らの理想や期待・希望とこじつけるために思考をねじ曲げるべきじゃなく、大自然のはからいに素直に従うべきだというのが私の昔からの信念。
「下痢したからエルパトしない」ではない。
かといって「下痢したときこそ行くべきだ」とも言わないが(笑)。
ブティックに入るなり開口一番「30cm以下のバーキンかケリーはありますか」と尋ねると「確認して参ります」から30秒後「本日はご用意がなく」で終了。そのままトンズラするのもアレなので店内を軽く見て回り、ちょうどそこに居合わせた別の女性スタッフ(A)にショーウインドウを指さしながら「これ、何というバッグですか」的なことをいくつか質問し、返答を聞いている最中に、壁から出てきて(笑)一直線に歩いてきた男性スタッフがその女性スタッフに何かを話し始めた。いわゆる割り込み。
今客(私)と話の途中なのにと思いつつ、まぁいいかと背を向け私は帰ろうと出口に向かって歩き始め、連れの美女が「どうも〜」と声をかけたが、話しに夢中な2人から返事がないことを背中で聞きつつ。
ジュリーに言わせりゃ「寝たふりしてる間に出ていってくれ♪」的な。
しかし出口まであと数歩というところで、出口付近にいたスタッフ3名から驚いたような視線を感じたかと思った瞬間、後ろからその女性スタッフ(A)に呼び止められた。
ドラマで言えば、手錠をかけられ「●●容疑で逮捕する。あなたには黙秘権がある」的な空気感。何でミンナそんなに緊迫しているのかワカラナイが。
実際には黙秘権の代わりにケリーがあると言われた。
以前に見送ったサイズ(28cm)だったので、どうしようかなと一瞬迷ったところ、「ご覧になるだけでも是非」と言われたので、「あっ、はい。じゃぁ」ということになった。
女性スタッフ(A)は「先程は他の者がナイとお伝えしましたが、たった今連絡が入りまして(💦)」的なことを言いながら。
ベールを脱いだケリー。
ぉおっ、いいじゃないか。
思わぬゴールデンスペックで購入することになった。
で、買うんだが私には枠がない(今年バーキンを2つ買った)と伝えると、一瞬驚きつつも「お連れ様のお名前でも」とのことで、その場で購入した。
※「お連れ様」が私にとって“誰”なのかの確認はなかったので、どっちかが使う分にはこだわらないっぽい。第三者に売らなきゃイイってことだろう。
エルメスの場合、購入者のアカウントとクレジットカードの名義が一致してなきゃいけないが、ハイスペック美女は自身のカードでサクッと1回払い。5クリックで終了した(暗証番号+緑のボタン)。
実はこの日、美女には内緒でケリー1個分の現金をバッグの中に忍ばせていた。普段現金は全く持ち歩かないんだが、私の枠はナイにも関わらず何となくバッグが出る気がし、なおかつ“お連れ様”に強くすすめてくる気がしたから。だから急きょ2人で行くことにした。現金を出すまでもなかったが。
人々が「霊感」と呼ぶくらい、私は非常にしばしば嗅覚がよくはたらく。それもピンポイントで輪郭くっきり。
要は私は枠ありバッグ3個目を買う気満々だったということ(笑)。
下痢したからといって美女を誘わなかったら(笑)、ケリーを目の前にし「残念でした。しっしっ」と追い払われるところだった。
※美女には「さっき下痢した」とちゃんと伝えた上で誘ったので、断るという選択肢があった。念のため。運も寸もなく下痢男(ゲリオ)と付き合わされたわけじゃない(笑)。「断っていたら貴重なフリーケリー遭遇シーンを見ることはできなかった」と語っていたので、これもまた巡り合わせということか。
同様に、「枠ありバッグ2個買ったらからもう今年は終わり」なんて自分で決めてかかっていると、出るもんも出なくなるということ。
いろんなもんが出た一日だった(笑)。
しかしまー、転売屋が飛びつきそうなスペックなので、コレをフリー(と言っても“壁から出てきた男”(笑)の指示だったっぽいがそれはまた後日)で出すということは、少なくとも売り飛ばしそうな人相じゃないんだろう私は。一定数「フリーもあるよ」パフォーマンスをするだけなら、もっと売れ残りカラーで十分だから。
しかも閉店4分前に(笑)。
※私は閉店時間を勘違いしていて、実際の閉店は1時間早く、入店した時点で閉店が差し迫っていた。
私の名前で買ってないので、これがどう私の購入履歴に紐付けられているのかワカラナイ。「派生系」(ツリー図)とかあるんだろうか。
仮にこれが偶然を装った仕込み(すなわちでっち上げ出会い(笑))なのであれば、敢えて紐付けないのかもしれない。だとすればこの先何個でも出てくる可能性がある。予定通りだが。
ちなみに私は(連れの女性も)当該ブティックで買い物をしたことがなくこれが初めて。入ったことはあるがそれも1年ぶりくらい。
そのうちエルパト指名手配ばりに、追いかけてきてバーキンやケリーを押し売りされるようになるだろうか。ピコタンを頭から被せられ拉致され、個室でヒマラヤで殴られるとか(笑)。
また日を改めて、私が以前からうっすらと感じているレコグナイザーの存在、または顔認識ソフトの存在(の可能性または将来性)についての考察を披露したい。
と言うわけで、飛び膝ケリーと共に第3シーズンはあっという間の終了。「そろそろ私も降板か」とか言いながらシャンパンでケリーと美女に乾杯しつつ(笑)。
刻印はB(2023年)。ケリーにも雨カバーは付いてなかった。
ちなみにバーキン2号を買ってから100万円も使ってない。
シーズン4は引き続き新規店舗の開拓(繰り越し過ぎだが(笑))と枠ありバッグ4個目(笑)のバーキン3号(25cm)かケリー2号(25cm)、そしてパーソナルオーダーへと駒を進めていきたい。
外縫いはシャキっとキリッとしている。もともとカチカチの英国スタイルが好きな私には外縫いがベスト。バーバリーのトレンチに合いそう。内縫いと外縫いとでは同じサイズでも見た目のサイズ感がまるで異なる。外縫いは引き締まっている分小さく(薄く?)見える。ブリティッシュフォーマルにフレンチのシャレ感を混ぜ込むのが好き。
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