そうした方がいい。何もしないと「何だかんだで本当は」とか妄想の中で生きている男達が多いから。今後の抑止力にもなるだろう。
世間の主張を見ていると、「そんな格好してたら触られてもしょうがない」という人達はおいといて、「どんな格好をしていようと本人の許可なく触るのは犯罪」という法律や常識、マナーや民度という視点の人達と、「防犯」という観点の人達との議論が噛み合っていない印象がある。
小中高など教育の段階では「どんなに魅力的な格好をしていたとしても、相手の同意なしに触っちゃダメ!」だけでいい。まずは。
特に日本の文化的背景から「イヤ!」→「好きなくせにー」という認知の男が多いから、しつこく教育していく必要がある。
一方で、大人になると、法律とか常識とかマナーが通用しない人達が少なからずいるということを思い知らされる。
そんなことしたら逮捕され刑務所行きになったり莫大な損害賠償命令が下り、一生を棒に振ることになると知識上わかっていながら、性犯罪、強盗、詐欺、殺傷事件などが後を絶たない。
知識や理解よりも欲望が上回り、その衝動が抑えきれない人達がいるということ。
許可無く触った方が100%悪い。それでも許可無く触る人達がいる。
あるべき姿(理想)と現実。
まともな人達にとっては「法律は絶対」であっても、そもそもその法律の重みを理解していなかったり(知能[*1]、知識不足)、「どうせバレない」(バレなければ法律を適用されない)という確信犯もいる。
[*1]知能が不足していると場合によっては責任能力なしとみなされるため、知能が足りている側が対応する必要がある。この点も重要。衝動的な犯罪者は、刑務所内の統計でも知能が低い傾向が指摘されている。
法律とは犯罪抑止力も期待されるところだが、基本的には事が起きてから逮捕し罰するために存在しているようなもの。
例えば持ち家に住んでいて「ここは私の家なんだから、鍵をかけようと窓を開けっぱなしにしていようと自由だ。私には法的にその権利がある」と主張した場合、それは事実は事実なんだが、泥棒にとっちゃ好都合。そして泥棒に入られると「何で鍵をかけなかったんですか」「なぜ窓を開けっぱなしででかけたんですか」と“常識”を追求されることになる。しかし法律では犯人を逮捕し罰することができる。逮捕する権限、罰する権限。すなわち事後。
もちろん泥棒が100%悪い。
と言っても泥棒は絶滅しない。何千年も。多分歴史上ずっと。
この“常識”とは、「人の物を盗んじゃダメ」という常識と、それでも泥棒はいなくならないので鍵をかけましょうねという常識とがある。
痴漢、ヘンタイも同じ。
触っちゃダメという常識と、それでも触る人がいるから気をつけましょうねという常識とがある。
触りたくなる人達がいるという事実と、その人達を刺激する(衝動を誘発する)という事実から目を背けるわけにはいかない。そこが大人と子供の違い。
防犯の観点から言えば、近づかないのがイチバン。
日本のように世界有数の痴漢・ヘンタイ大国においては特に。残念ながら。
そこで「そんな格好をしていたら触られて当然だ」に帰結するんじゃなく、露出度が高い衣装だと触りたくなる人達がいつも以上に増えそうだから1メートル以上距離を取るとか、想定される犯罪行為を先読みして予め対策を打つ必要がある。
その辺が事務所や運営側の仕事ではあるんだが、本人がどこまで許容しているのかをそもそも理解していないと動きようがない。
触られる可能性があってもファンに近づくことを優先したいのか(リスク許容)、触られる可能性があるならフェンスで遮断して(リスク回避)というレベルなのか。
もし自宅の前にチンピラ集団が群れている中、わざわざそこを突っ切って家に入りますかと問うならば、男女問わず多くの人が「家に帰る権利」よりもリスク回避を選ぶだろう。女性なら、それがチンピラでなくとも男性数人がいるだけでもリスク回避を選ぶ人もいるだろう。この決断は本人がすること。
最近じゃコンサート・ライブ中に物を投げ込み怪我をするという事件が増えている。
他人に“まとも”であることを期待しても期待通りにはいかないことは犯罪がまるでなくならないことが証明している。
そこら辺が、法律側から主張する人、防犯側から主張する人達の議論が噛み合ってないところかなと感じる。
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