「資源の無駄遣い」として紙を減らそうと騒いでいたのはまだ5-10年くらい前のこと。
そしてマイクロプラスチック問題によって再び紙が増えた。
リサイクルが進んだというのもあるだろう。
問題は雨の日。
ビニールを嫌って傘やショッパーにつける雨カバーなどを廃止するところが増えていて、ちょっと強い雨の日だとすぐにショッパーがフニャフニャになって、ガラスボトルのローションやクリームのような重めのものが入っていると底が抜けそうになる。
また濡れた傘と一緒に持っていると、紙袋に水滴が付いたり水分を吸収して弱く脆くなる。
ハイブランドのショッパーは厚手の上質な紙なので割と頑丈だが、高級な化粧品など小物でも2-10万円するという品は気をつけなきゃいけなくなってきた。外を歩く時は特に
※意識高い系のブランドはプラスチックボトルから再びガラスボトルに戻りつつあり、重くなると流通コストが高まり値上げ要因となり物価高を引き起こす。
更には商品を包んでいるセロファンも廃止する傾向があり、雨カバーのないショッパーだと商品そのものが濡れる。
自分用なら多少外箱が濡れた・湿った程度は気にしなかったとしても、プレゼント用はそうはいかない。
アマゾンの梱包もテープから何から完全に紙化されていて、アマゾンフレッシュの紙袋は重さもあるせいか雨の日はほぼ破れかけ状態で配達される。強く握ると溶けるように紙が破れる。マンション前に車を停めて何でそんなに濡れるのかワカラナイが。
湿気はカビの原因にもなる。
それで返品・交換が増えるとショップ側の負担が大きくなり、結局また元に戻るんじゃないかという気がしている。
プラスチックに戻れないにしても、撥水コートの成分が環境汚染問題を引き起こしたり、紙のリサイクルを妨げたり、また別の課題が増えるだろう。
というわけで、世間全体が紙回帰が完了する頃には、紙という性質が持つ問題が表面化し、雨の日・雨シーズンの売上が激減すると予想する。
で、“点”ビジネスを得意とする日本は商機なんじゃないかと思う。新素材の開発で。
例えば湿度の高い環境下だと、砂糖は空気中の水分を吸って飴化するが、エリストリールは吸湿性が極めて低いためサラサラのまま。といっても水溶性なので水に浸せば溶ける。そういった素材の性質を利用した素材。そこで撥水性と言えば油分だろうとオイルを使ってしまうと脱炭素と逆方向なので批判される。
日本発新素材を期待したい。
0コメント