「アメリカ大統領選挙 ハリス副大統領 トランプ前大統領 テレビ討論会 複数の米メディア「トランプ氏防戦」 | NHK | アメリカ大統領選」

 年齢的にもトランプ氏は厳しい。話の持っていき方が「酒場の爺さん」と化しつつある。

 確かにトランプ氏は大統領経験者であり大物経営者だが、そんな大物を起訴し有罪にしていく仕事である検事を務めたハリス女史との討論会となると分が悪い。やっつけで言い負かそうとしても無理。ましてや個人攻撃は論外。

 いくつかのメディアで、両人が話す際の顔の向きについての指摘が見られたが、経営者(特に大物ほど)は他人がどう思うかよりも自分の主義・主張を明確に伝えることに重きを置くため、真っ直ぐ前を向き“演説”のように話す傾向がある。言ってみれば一方的。

 それが「強さ」更には「強い男」を好む古典的な年代・地域にはウケる面もある。

 一方検事出身のハリス女史は、陪審員がどう受け止めるかという話し方に慣れている分、テレビという客観的な視点において非常に映りが良い。話す相手の方を見て、相づちをうちながら聞くスタイルは(民意に耳を傾けてくれそうで)知的でスマートに見える。

 リーダーは時には強引さも必要だという考えの人には、そういった姿が大統領になるには力強さに欠けると感じるかもしれないが、ただの思い込みで縦でも横でもわめき散らす爺さんが指揮をとる時代じゃないのは確か。

 「移民がペットを食べている」とか中高生のSNSレベル。

 狙ったかのようなタイミングでテイラー・スイフトのハリス女史支持が表明された。「子なしキャットレディー」の皮肉と共に。

 当初の予想通り60:40でハリス大統領の誕生かなと思う。

 ビットコインをはじめとする仮想通貨へ投資する人達はトランプ氏を応援する傾向が強いことから、世間では本質的な大統領選とはかけ離れたいわゆるポジショントークが結構な割合を占めていると思われる。

 最近では『米大統領候補ハリス氏、最新公約でも仮想通貨に言及せず』『ハリス氏、仮想通貨に批判的な2名を政策顧問に起用か』という流れにあるため、選挙戦がハリス女史優位になればなるほど、仮想通貨に投資している人は一度バイアスを捨てて、改めて方向感を見定めることをおすすめしたい。

 本日はちょっとしたご祝儀相場かなと思うので、週明けあたりから市場は見極め相場になるだろう。

 ちなみに私は何にも投資していないので、少なくともポジショントークはナイと思っていただいてイイ。