チケットや限定品、生産数の少ない品の大量購入・転売を嫌う理由はわかるんだが、量産品しか売ってない店でもせっせと「転売禁止」「購入制限」を掲げているのを見ると、日本人は本当に儲からない人種だなと思う。
大量生産品は、出荷量が増えれば増えるほど量産効果でコストダウンによる利益増が期待できる。これを嫌う理由は本来全くない。
恐らく「転売」=悪として浸透してしまって、何も考えずに「転売禁止」が正義だと思い込んでいる店・事業主が多い。
もっと言うと、インバウンド消費にも否定的な日本人が多いので、早い話、売れたら売れたで文句を言う民族だと言える(笑)。
お金に対する教育を見直した方がイイ。誰のお陰で自分の給料が出ているのか。
現場スタッフにしてみれば、1日中立ってても1個売れるか売れないかという商品を1人の外国人バイヤーが何十個も買っていく姿を見て、生産性の格差に嫉妬する面もあるんじゃないか。潜在的に。それを「優れてる」とすれば、自分が劣っていることになるから。同じ販売者として。
差がでないように切り揃える(均等化する)のは昔から日本人が好むやり方。
10年前に話題になったホリエモン氏の寿司職人の話と似ていて、才能のある若手(弟子)が1年、2年で一人前になってしまうと、そこまで到達するのに10年かかった自分(師匠)がバカみたいだから「お前にまだ早い」「若くで成功すると失敗する」とか言いながら、弟子に自分と同じようにまたはそれ以上に時間をかけさせる職人文化がある。
そうこうしているうちに多方面で外国人に追い越されてしまった。
日本人だけで競争している時代じゃないので、そろそろ頭を切り替えていかないとマズイんじゃないかと思い既に15年ほど経ったが、もう手遅れ感がある。
値付け然り。多くの品が品質に対して安すぎる。だから上乗せして転売しても人が買う。
飲食店の店主などがよく口にする「いやー、ホントにこれでもギリギリでやってるんですよ。精一杯の価格で」といううたい文句が昔からあるが、何でギリギリの価格設定にするかなと思う。
ギリギリすなわち相場または相場を下回る価格で提供しているんだから文句を言わせない(同情と引き換えにハードルを下げさせる)という日本人特有の巧妙な話術でもある。商売人ではなく職人であるという意識もあるだろうか。
しかし多様性に揉まれると「この物価でこの価格でこの品質で出せるって、一体何を使ってるの?」と心配する人もいるということを学ぶ。
思考が単調化しないためにも多くの文化に触れた方が良いと思うんだが、むしろ鎖国しようと言い出す人もいる国なので、このまま「独特な人達」として静かに幕を閉じるのかなと感じてならない。
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