2年くらい前にも投稿した気がするが見当たらなかったのでリンクは省略し、もう一度書いてみたい。
この10年で、通販店の送料値上げの話題を良く見るようになった。「宅配業者の値上げに応じるしかなかった」「努力はしたが」的な。
そこはとりあえずいいとして、私も時々宅急便を出すんだが、それなりに安い。
例えば東京から関東・北陸・信越地域に60サイズの荷物を送って622円。クロネコメンバー(電子マネー決済)割りや持込割+クロネコメンバーズの持込割、デジタル割などが適用されてこの料金(割引一覧リンク)。宅急便コンパクトなら更にその半額くらい。
90年代後半と同じくらい。
しかも関東圏内宛なら営業所に午前中出せば当日18時〜に届く関東当日便もある(無料)。90年代よりはるかにサービスが良い。
もちろん通販事業者は全部自分達で持ち込むには人件費がかかるからそんなことはやってられない。
それが答えだろう。
人件費がかかるから自分達でやってられないことを他人(運送会社)にやってもらう=転嫁するのだから(すなわち集荷依頼)、費用を払って当然。アマゾンで言えばFBA手数料のようなもの。
※日本郵便も無料集荷は廃止した。実際は局レベルではやっているようだが。
しかし、自分で持ち込んで、クロネコメンバーに入り、伝票を手書きでなくデジタル出力にすれば未だに20年前と変わらない料金で発送できるということは、輸送コスト自体の上昇圧力は上手く抑えているということになる。
※少なくともヤマト運輸は。佐川急便のことはよく知らない。
再配達をなくそう→宅配ボックスや置き配化などと照らし合わせると、宅配業者は集荷とか再配達とか手間(人件費)がかかる領域を削減したがっていることがわかる。
20年前と比べてガソリンや物価も高くなったにも関わらず輸送費用そのものはしっかり抑えられているということは、コスト高を吸収できるほど徹底的に合理化されていると考えられる。
だとすれば企業努力が求められるのは、店側の方じゃないか。
社会の進化に対し、古典的なビジネスの店主達の適応・順応が追いついていないように思える。ECビジネスをやっているだけで自分は進んでいると思い込んでいる店主も多そうだが、楽天に出店してモノを売るだけなら90年代後半からあるビジネスモデルで何も新しくない。
パンデミック以降、今まで音沙汰なしだった店舗からハガキや手紙が届くようになった。ソレで客が戻ると思っている芸のなさに驚かされる。
また新たな淘汰の時代に差しかかっているように感じる。
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