記事では相性や愛について書かれているが、そもそも女性にとって結婚する意味合いが薄れてきているため、ピンとこなくても当然なんじゃないだろうか。
もともと一夫一婦制の結婚制度とは、「男は仕事、女は家」が当たり前の時代に、男があちこちの女性に手を出し、そのうち家に帰ってこなくなり、妻と子供が食べていけなくなるということを防ぐために、夫婦である限り責任もって妻と子供の面倒を見なさいというところから始まったのだろうと思う。男からすれば「だったら言うこと聞け」的な。いわゆる「主人」とか「家長」の考え方。要は扶養。
財産分与や慰謝料の定めも、どの角度から見ても弱い立場の女性を守るためのもの。もし女性も当たり前に職に就き、稼ぎも対等だったら財産分与の考え方は生まれなかっただろうから。見方を変えると、今の時代もし女性の方が稼ぎが良い場合、この制度は結婚の足かせになる。ほぼ100%の女性が自分が原因で何かあった時に男に半分くれてやりたくないだろう(笑)。
女性は仕事をしなかった時代は、当然に夫に養ってもらうしかないので、昔の女性(とその親)にとっては結婚が1つのゴールだった。特に滅多やたらに離婚しなかった時代は、最初で最後の選択だったから。お墓まで決まってるコース。
が、先進国の離婚率が5割近くにもなり、もはや「生涯添い遂げる」なんてのはおとぎ話の世界でしかなくなりつつあり、何回目の愛の誓いかもわからない言葉にあまりロマンを感じない人も多いだろう。
そもそも先進国の離婚率の高まりは、女性が働くようになり、何とか自分で食べていけるようになったからだと考えられる。要は我慢して男に合わせる必要がなくなった(なくなりつつある)ということ。
結局のところ結婚の制度とは、(親権争いでもわかるように)生活費や養育費なども含め、男の所得ありきだったと言える。これまでは。その「お金に関する取り決め」というイマイチ美しくないものをブライダル産業が上手いこと覆い隠してくれた的な。
男女の賃金格差、職の選択肢、雇用率、出世の可能性について差がなくなり、女性の産休がハンデにならない完全に対等な社会になれば、恐らく結婚する女性は限りなくゼロに近づくだろう。芸能人のような話題作りを除いて。
最終的には夫婦という概念はあまり重要でなくなり、親権や戸籍さえはっきりしていれば良いという時代になるんじゃなかろうか。
そしていずれは女性が遺伝子を選ぶ時代となり、自由に選べるなら選ばない遺伝子の方が多いだろうことを考えると、一旦は遺伝子的に弱い個体は収束すると考えられる(新時代の自然淘汰の形)。その一方で特定の遺伝子への需要が高まり、3世代くらいそういう時代が続くと「血が濃すぎる」問題が生じる。特に日本のような単一民族の島国においては。そしてまた拡散するを繰り返すのだろうと私は予想している。
言うまでもなく優秀な遺伝子を“購入”するためにはそれ相応の所得が必要となり、女性の「稼ぐ力」が次世代の子孫の偏差値を決定すると言っても過言ではない。
と「専門家」がテレビで力説する時代があと10年くらいしたら訪れるんじゃないか。
という気がしている。かれこれ15年くらい前から。
下記は参考までに。
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