今度はドライヤーが壊れた(笑)。
何の不調もなく、毎日淡々と髪を乾かしてくれていたんだが、昨日昼間突然バリバリと内部の回転部が砕け散るような大きな音を立て煙が出た。すぐにコンセントを抜いた。
その後かなり焦げ臭く。
機種名EH5421(ナショナル)で検索したら2005年モデルだった(笑)。16年前の注文確認メールを見ると11,400円(税込)で購入していた。
新たに注文した新製品EH-NA0G(パナソニック)は33,000円(税込)。明日届く予定。
この上昇率はカリフォルニアのカルトワイン並。プレミアとして上がっているならイイんだが、量産品ドライヤーの場合は製造コスト増によるもの。どちらも同じナノケアシリーズで発売時点で最上位機種。
これらの日本製品が輸出されると輸送費と現地のマーケティング費が上乗せされるので、当然に国際的な価格競争力が弱まる。円高も含め。よって「日本企業なのに日本で作らない」のが普通になってしまった。「日本で作れ」という主張は簡単だが、本当にそんなことをしようものなら8割の人は日本で生活が困難になる。ナショナル/パナソニックのドライヤーはタイ製造。この20-30年で、中国や他のアジア諸国が日本に代わって世界の製造工場と化した。
製造業と物価高、通貨高とはそういう関係にあり、賃金や物価、通貨の安い発展途上国の方が有利。戦後の日本の急成長も自国の人口増を含めその“勢い”に乗っていた(だけとは言わないが)。努力や能力、民度よりも環境要因が大きい。
15年くらい前までは、新しい製品が出る度に性能アップしつつ量産効果で少しづつ価格が下がる→普及するというのが一般的だったのが、ちょうど人口増が止まった(2008年)頃からソレを感じなくなった。今でも有機EL大型テレビなど新技術はスケールメリットで徐々に値段が下がっているものの、こなれた(技術的に枯れた)製品は値上がりする一方。
当時は何でもかんでも「リーマンショックの影響」で片付けられ、その3年後に東日本大震災だったので、多くのこと(の細部)が見過ごされてきた面がある。明らかに人口ボーナスから人口オーナスの時代。
なんてことを考えつつ、次は何が壊れるんだろうかと家中を見回りつつ(笑)。
テレビは16年目(笑)。最も可能性が高い。冷蔵庫が12年目。どちらも特に問題なし。レーザープリンターも何気に12年目。インクジェットプリンタは10年目にして2ヶ月前に壊れた(突然停止、電源も入らず)ばかり。
電気製品の物持ちの良い私が立て続けに故障に見舞われる時とは、大抵大きなお金が動く前触れ。それが何なのかが楽しみ。
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