パパ活から読み解く現代社会。

 パパ活に励んでいる女性が多いらしく、「最近昔の友達に会ったら〜」という話を若い女性から聞くことが増えた。パンデミックの影響か。

 2000年初頭の援助交際全盛期も、いわゆる売春大国として名をはせた日本なので、名前を変えて何カツになろうとも私は驚かない。

 問題は、所得が男女平等になる前に先行して男女対等を推し進めることで、男達が男女平等・対等を盾に女性に折半を強いるようになり、それが女性を逼迫させ、結局は女性がお金を持った男に媚びる・頼る(そうせざるを得ない)という状況を生み出しているように思える。

 男とはちょっと優位に立つとすぐに偉そうになる生き物なので、「何だかんだで男が居なきゃやっていけないんだろ?」的なマウンティング男が増えてくると、再び亭主関白リターンズどころか男社会に逆戻りする。

 ただ20-30年前との違いは、男達はちょっと役職が付けば会社の経費を湯水のように使えるわけではなく、必要なものさえも削られすり減っているので、上位10%を除く全体の9割の「男」の経済的価値は目減りしている。

 ※元々経費が使えない若い層は、物価上昇に対し所得が上がっていないので、何もしなくても目減りしている。

 すなわち多くの男達は、パパ活の主たる目的であるATMとしての役目を果たせない。

 すると所得の低い社会的弱者である女性達は上位10%のいわゆる“勝ち組”男に群がることになり、最終的には特権階級・貴族社会と似た構造の社会が到来する。

 要はぶら下がっている人が多ければ多いほど居なきゃ困る存在となり発言力(権力)を増すから。

 ということを想定し、私は20年前の援助交際全盛期、結婚制度は破綻し再び王侯貴族時代に戻ると予想した。格差社会とかそういうレベルじゃない社会。

 一旦は弱い遺伝子は途絶えるだろう。そしていずれ血が濃くなりすぎて、再び横に拡がることを繰り返す。

 ある20代の女性スタッフからオモシロイ話を聞いた。

 女性「そこまで親しくはない知人に、2年くらい前からパパ活に励んでいる子がいまして。1年半ぶりくらいで最近会ったんですけど、新しいパパを探してました(笑)」

 私「古いパパ(笑)ではダメなんですか?それとも追加・補充・増強ですか?(笑)」

 女性「古いパパ(笑)は会社の業績が下がってカツカツらしくて(笑)」

 パパはカツカツ。

 まさしくパパカツ。

 中年太りしても服を買い換えられないパツパツのパパもいるだろうか。

 私「オモシロイですね。パパはカツカツ(笑)」

 女性「はい(笑)。話を聞いた時はなぜか笑っちゃいけない気がして堪えました(笑)」

 私「ココで笑わないと後から来ますよ(笑)」

 女性「はい(笑)」

 私「(笑)(笑)」

 女性「(笑)(笑)(笑)(笑)」

 私「(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)」

 女性「(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)」

 カツカツの単位はbitなのか。(笑)が二乗増となった。その彼女は15分経過後も笑っていた。

 女性が恋愛や結婚に期待しない社会において、男に要求されるものとはもはや肉体労働かATMしかないように思える。

 病弱な人や社会との接触に脆い男が増えていることを考えると、「男」と書いてエーティーエムと読む時代の到来を感じずにはいられない。

 マッチョは流行っていないが、お財布マッチョはウケるっぽい。「あのお財布、超ムキムキ♡」的な。

 用済みになった(古い)パパには冷たい季節だが、女性達も生活がかかっているので、お金を稼ぐということが現代社会における“狩り”なのだと言える。

 韻を踏みつつ詠んでみよう。

 パツパツの 肌着で丸まる パパはカツカツ

的な。

 そんな本日のBGMは、哀愁のカツカツのパパ(ヨーロッパ)。