「東大生の親「年収950万円以上が半数超」経済格差の不条理 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン」

 「不条理」というわけでもない。

 いい大学に行かせるにはお金がかかる。そのお金を用意するには親が努力する必要がある。更にそのお金が用意できる“土俵”に乗るためには、大きな会社に入って出世する上で「大卒」であることが求められる現代社会において「大学は出ておかなきゃだめよ」と教える親(親の親)を必要とする。

 すなわち親の親の親の親の・・・努力(又は思考力)が子供・孫の代に結果となって表出する。

 全くもって不条理ではない。

 不条理だと感じるのは、生物を連続的なものではなく単体(細切れ)で捉えた場合。

 細切れなら皆同じでなければ平等は成り立たない。しかしDNAとは連続的なものなので、才能も連続的なもの。

 その“当たり前”を理解するにも持って生まれた知能を必要とする。

 ミトコンドリアDNAは、お母さんのお母さんのお母さんの・・・を辿ることができ、「最初のお母さん」は皆アフリカ人に行き着く。

 根源としては平等。

 しかしその過程で差が付いてしまうので、生まれた時にはどうにもできない。これは不条理ではなく生き物の仕様。

 「何で日本はこんなに災害大国なの、不公平じゃない?」というのと同じ。先祖が好き好んでこの島に住み着いたんだからしょうがない。

 そこで諦めるか、問題を克服する(その努力をする)かで次の代の人生が決まる。

 仏教では「輪廻」によってソレを説いているように、ヒトとは自分のことだけでなく、次の代(または来世)のことを考えて、すなわち将来を見据え生きていかねばならない。

 ということが言える。