宗教

　「不条理」というわけでもない。　いい大学に行かせるにはお金がかかる。そのお金を用意するには親が努力する必要がある。更にそのお金が用意できる“土俵”に乗るためには、大きな会社に入って出世する上で「大卒」であることが求められる現代社会において「大学は出ておかなきゃだめよ」と教える親（親の親）を必要とする。　すなわち親の親の親の親の・・・努力（又は思考力）が子供・孫の代に結果となって表出する。　全くもって不条理ではない。　不条理だと感じるのは、生物を連続的なものではなく単体（細切れ）で捉えた場合。　細切れなら皆同じでなければ平等は成り立たない。しかしDNAとは連続的なものなので、才能も連続的なもの。　その“当たり前”を理解するにも持って...

　本人にとっては余計なお世話かもしれないが、モッタイナイ。　34才、若い。　先進国に住み、インターネットさえあれば一昔前の医療従事者以上に情報が得られる時代だというのに。　どの情報を選ぶか、何を信じるかは本人次第なので、行動遺伝学が指し示す通り、環境よりも持って生まれたものの方が強く出るのかもしれない。　ワクチン反対なのはいいとしても、何も感染しなくていいじゃないかと思う。ということはコロナウイルス自体の存在を否定していた（＝感染予防をしなかった）んだろうか。　それともウイルスによるパンデミック自体は認めつつ、信仰心が守ってくれるという考えだったんだろうか。

　考えるまでもない。　キリスト教徒にとっての忌み数をスキップすると、「ではイスラム教徒の忌み数は使うのか」となる。そこを無視すると「アップル端末は異教徒の端末だ」ということになり、最初は1つ1つお利口さん対応したとしても、「仏教徒にとってNとnは不吉だ」となりキリがなくなる。　いずれ対応しきれなくなった時「少数民族の文化は無視するのか」とマイノリティ差別が何とかという騒ぎになる。　だったら世界共通で使われている数字の順番通りがイチバン妥当という見解に落ち着く。　すなわち平等とは人為的に手を加えない（宗教的、精神的意味を持たせない）ことであり、言い換えるとオーガニックナチュラルこそが“自然”であり、そこに人工（人為）的か自然かの答えが...

生前、看護師に対して「私は間違っていた。この（新型コロナ）ウイルスはデマだと思っていたが、そうではなかった」と言い残したという。　なぜそう思ったのか。　アメリカ南部は今でも宗教色が強く、進化論を信じない人や、地球は丸いことを信じない人や、未だに地球の周りを太陽らが回っていると信じている人達が多い。　更には聞き慣れないものは全て陰謀論で片付ける傾向が強く、都心部との差が大きい。　その点では日本の教育水準が高いと言われる意味もわからなくもない。品質が高いわけではなくても行き届いているのは確か。　ロシアでも感染拡大初期段階で、教会のエライ人が「ウイルスなんてない」と主張していたらしい。　ウイルスに精神論は効かない。　祈っても感染するし、罪...