大卒と非大卒。

 最近「ココで大卒と会うとは」と感じる場所で大卒と遭遇するようになった。特に女性の多いサービス・小売業。

 恐らくパンデミック下において仕方なしに転職した組も多いんだろう。

 30秒くらい話すだけで大卒だとわかる。他のスタッフと全く違うから。

 大卒だから頭が良いとか優れているというわけではなくて、そもそもやっていること自体が単純労働だとキビキビ・サバサバしているか、愛想が良いかくらいしか要求されないので、底力や地頭の良さが表面化するような空間じゃない。

 が、イチバンの違いは使う言葉の種類。「語彙が豊富」とか、そんなことが伝わるほどの会話もしないから、日常会話レベルで出てくる言葉の種類。決して難しい言葉でもなく、結局のところどの言葉を選ぶかという選択の違い。

 「あっ、オフィスワークから移ってきたんだな」とすぐわかる。普段周りに居る(居た)人達の違いだろう。

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私がよく行くショップのとても愛想の良い女性スタッフがずっと「ないやく」と言っていて、「内訳(うちわけ)」のことかと気付いた時、普段それを教えてくれる人が周りにいないのかと残念に思ったのはつい最近。サービス業というのは全体的にそんな感じ。本当は教えなくても知ってなきゃいけないんだが。
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 あとは総じてワーキングメモリーが正常機能している人が多い。

 最近は「消費税ポイントで、残りは一括で」のどちらかしか覚えられない人が増えている中、「1回で通じるからマシ」とかそんなレベルの話だが、大卒組はウェクスラーなどの成人知能検査で作動記憶や短期記憶が100くらいは出るだろうなという印象を受ける。

 そういう人が、90を切るだろうなという人ばかりの中にいると「おっ」と感じる。すなわち相対的なもの。

 「何だ100か、普通じゃないか」と思うだろう。IQ値の100というのは100人中2-3人(2.66%)しかいない。出現率から見る「2人に1人」だと50%いるように感じるが、これは「100以上の人達」を全部含んでいるので、「100以上である確率が50%」、「100を切る確率が50%」ということ。

 要は出会う人半分の確率でIQ 100を切っている

 半分の人が平均=100あるわけではない。

 日本の大学進学に必要なのは暗記学習なので、大卒であるという時点で、多少の記憶力がある。それが非大卒群の中にいると目立つ。ということはその他の人達の記憶力がマズイレベルにあるということ。

 大卒だからIQ 100以上とは言えないが、大学進学率が大凡50%であることを考えると、大卒である時点でIQの一部(構成要素)である作動記憶・短期記憶は100くらいあるんじゃないか。と感じる。

 学力の他の要素は、通常の仕事だとせいぜい言語性知能(語彙、知識など)くらいしか一致せず、ほとんどの現場では「作動記憶」と「処理速度」の方が表面化しやすい。

 というわけであくまでIQの一部の話。