そんなワケない(笑)。
直近365日(または直近12ヶ月)の移動合計か、スタッフ端末で確認できる2年分のどちらかを参照しているんじゃないか。
枠ありバッグの枠が年末にリセットされるのは良いが、購入実績まで12月末で仕切り直しなんてしていたら、誰も年後半に買い物しなくなる。クリスマス商戦は捨てて、トレーダーのように11月にはアガルのか(笑)。
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だったら前年の購入実績から翌年のステージが決まるという古典的な“会員ステージ”の仕組みの方がマシで、年末であっても今年できるだけ買っておかないと来年1年間ショボいステージで足踏みすることになると考える方が一般的だと思うんだが。
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幼稚園のかけっこじゃあるまいし、年間何千万円使った人も数十万円の人も元旦になったら皆横並びでヨーイドンはナイ。日本企業ならやりかねないが、外資でソレはまず考えられない。
紙に手書きして購入額を集計していたアナログ時代は事務の都合上年末や年度末で区切る必要があった。が、デジタルデータになってからは自動かつリアルタイムに集計できるので、直近365日(または直近12ヶ月)或いはスタッフ端末に表示される2年分のいずれかだろう。
スタッフ端末で過去2年分しか購入履歴が参照できないのは、都内2店舗で確認した。
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例えば3年前にいくら使っていようとデカい顔(笑)はできないということでもあり、覚えててくれるスタッフがいない限り「アンタ誰?」(新規顧客)状態になりうる。その空白のつなぎ役としていわゆる“担当さん”が居てくれると心強いという人が多いだろうことから、1人のスタッフと結びつきを深める傾向があるのかもしれない。問題は3年後には異動している可能性があるということ(笑)。
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本社データベースには全て残っているそうで、本人が本社のカスタマーサービスに照会をすれば、自宅宛に郵送で過去全ての購入履歴を送ってくれるらしい。
メンテナンスや修理のことを考えたら、本社に全部残っているのも当然。
エルメスのシステムがどこまでモダンかによるが、先日書いた「バーキンゴーランプ点灯」(笑)のようにAI判定まで進んでいれば、本社側のデータベース(過去全ての購入実績)から判定されるのかもしれないし、飽くまで店レベルで判定するなら参照できる過去2年分かもしれない。
もし転売判定の合理化の一環(かつ基準の隠匿=ブラックボックス化)としてAIを導入すると仮定するならば、年数の深掘りを垂直査定だとすると、店舗をまたいだ水平査定もすると考えられる。オンラインも含めて全ての店舗の購入実績から判定。
転売屋はどの店舗でもいいからバッグを手に入れようとするし、売れている転売屋は支払い能力も高いため、人を雇ってあらゆる店舗で実績を積み総取りを目指すだろうから水平査定は重要。
仮にこの仕組みなら、巷で言われる“担当さん”はおろか“ホーム”の概念すらないかもしれない。スタッフが端末を見た際ランプが点灯していれば(かつ在庫があれば)バーキンを出すだけだから。すなわちトリガーは何かしらの購入(購入履歴の登録・参照)ということ。店舗・スタッフを問わず。
※スーパーフリーはまた別の話。
一方で、転売リスクの判定が店舗やスタッフに委ねられている場合、または店舗・スタッフ毎にバーキン取扱枠が決まっている場合は、当然に同店舗の顧客に提供されるだろうことから“ホーム”という概念が成立する。
AIは万能ではないので、通常は人の目と組み合わせるハイブリッド仕様が採用される。
ということから、現時点での見立てとしては恐らく担当制ではないが「ホーム」という考え方はあるのかなと感じている。
でいよいよ(笑)次回以降、エルメスは担当制ではない仮説を披露する。
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