この1ヶ月で、いつものエルメス店舗Aとは異なる店舗B、店舗Cに複数回足を運び、それぞれ1-2回ほど少額の買い物してみた。
店舗Cは購入履歴もないのに突然ケリーを出してくれたところ。
どちらも購入履歴(会員データ)を見る前から丁寧かつ真面目な手堅い接客。
店舗Bは数回行って毎回同じスタッフに当たるので、入口で列んでいる際に監視カメラで客の顔見て接客するスタッフを割り当てているのかなと感じる。私の番になると奥から出てきて一直線に向かってくるから。
店舗Cは何気に愛想が良い。前回一瞬会話しただけ(しかもその日は買い物ゼロ)の女性スタッフが「先日は〜」と声をかけてきた。当日担当したスタッフはまた別の人。ケリーの時のスタッフはその後見てない。尋ねて行ったりもしてない。
A,B,C店合わせて少なくともこれまで20人以上のスタッフの接客を受けてきて感じるのは、エルメスのスタッフは余所のブランドスタッフよりも高学歴な印象がある。
「〜になります」とか「よろしかったでしょうか」といったいわゆる“バイト敬語”を聞くことがほとんどなく、何度も同じことを言わなきゃいけないこともなく、忘れてたとかもなく、割とどのスタッフも会話がスムーズ。
※鬱だなという表情の人はいるが(笑)。そこは後述。
サービス業の家庭で育ちサービス業に就くといかにも(前述のバイト敬語連発とか)という言葉遣いになりがちだが、エルメスのスタッフは親がスーツ組なのかなという、他のサービス業従事者から感じる育ちとはタイプが異なる。
耳に入ってきた感じだと、スタッフ1人1人の英語対応のレベルも他より高く、入社前に身につけたのであれば親の所得が高く、入社後に身につけたのであれば給与が高いと推察できる。
そういう人が接客すると、必然的に客に求める基準が上がる。
もしかして世間のエルパト組はそれを冷たい印象で受け止めているのかなとふと思った。
あからさまないわゆる“塩対応”とはまた別の話。くどい、しつこい、重いといった「もうヤメテ」的な客はゴマンといるだろうし、毎日毎日山のように見てアレルギー化しているだろうから(拒否反応から“塩対応”が生じると思われる)、「生理的に受け付けない」から終いには鬱状態になっていても不思議じゃない。
「そんなのプロじゃない」とか言っても理想と現実は違い、他のブランドやお店で、年中そこまでしつこい客に当たる事例がそもそも他にない。昔のように生粋のお金持ちだけを相手にしていれば良かった頃と違って、エルパトブームで突然一般客も押し寄せてくるようになり、まだ順応出来ていないスタッフもいるだろう。
そのくらい特異的な環境なので、余所では割といい扱いを受けてきた客が、エルメスでは何か余所余所しく感じる、うまく溶け込めないと感じる原因の1つかなと感じる。
低レベルなスタッフ相手なら何でも「スゴーい」となるところが、エルメスだとそうはいかない的な。
私は余所のブランドブティックよりもエルメスの方が店を出た後の疲れがない。客が多く割とごちゃごちゃしているのに。客も含め全体的に社会人偏差値が高いっぽい。飽くまで「お店」というカテゴリで比較した話。
神経質な私は、店員の安っぽい喋り方、頭の悪そうな言葉遣い、薄っぺらい会話などがノイズとなって店を出た後疲れることが多く、エルメスではそれが少ないからか気が楽。
逸品会のレビューでも書いたが、この人から何百万、何千万のジュエリーは買いたくないなというレベルの日本語しか話せないハイブランドスタッフは沢山いる。
それに対し、私がいちばん最初にエルメスで買い物した時の若い女性スタッフはイマドキ珍しいくらいとても綺麗な日本語を話す人で、感心を超えて感動したのを覚えている。
そういった点において、エルメススタッフは相対的にレベルが高い(すなわち偏差値が高い)気がしている。ただ、男性スタッフは総じてイマイチな印象があるが(笑)。
まっ、あんなに高いもん売ってるんだから、スタッフのレベルも高くて当然と言えば当然なんだが、そうでないハイブランドが多いことを考えると悪くない。
で、「だから何なの?」と思った人には私は近寄りたくないし(笑)、エルメススタッフもそうなんじゃないかという気がして、“塩対応”の根底にあるものが見えてくるんじゃないかと書いてみた次第。
※東京23区の話。他は知らない。
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