「仏シャネル、昨年は30%減益-高級品市場の低迷が売り上げ直撃 - Bloomberg」

 シャネルも他ブランドと同様、一昨年(2023年)がピークかなという気がしている。

 この数年の急増する需要に対し供給を急ぐあまりに、品質の低下が著しい。

 私の中では「エルメスにはなれなかったシャネル」感の印象が強く、2024年はシャネルと一定の距離を保った。

同社は米国での商品価格引き上げを当面見送る方針を明らかにした。トランプ政権の関税措置に関する最終決定を待つという。

 記事には米国で売上高は4.2%減少、70人を削減とあり、これまで値上げ一辺倒で来た割に関税転嫁を保留とするところから、米国市場への不安が滲む。一方エルメスは米国市場(及び中国)でも伸びていて、米国での関税転嫁を発表している。

 既存製品の値下げはしなくても、新作から価格を抑える可能性はありそう。

 いくつかのハイブランドで昨秋からそういった傾向を感じている。

 ここ数年のハイブランド大ブームに乗って、商品の本質的な価値を超えて値段をつり上げ過ぎた感がある。

 パンデミックと戦争によって輸送費などの高騰で全体のコストが増したのは事実だが、そこまでじゃないという勢いで値上げしてきた。

 2025年はブランド業界で多くの結論が出る年になるだろう。