「1日14時間以上働いても「手取り15万円」 美容師らの“苦境”(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)」

 どの世界も上手くいく人そうでない人との差が激しくなってきている。

 私が普段話す人の中で、女性美容師がイチバン「パパ活」の話題が多い。本人がやってますではなく「周りに多い」「増えてきた」という内容。サービス業従事者の周りは大抵サービス業従事者がほとんどなので、カツカツ層なんだろう。

 昔から美容師達から「髪を切る人はいなくならないので」と一生食べていける仕事として認識してる感が伝わってくる。

 髪を切る人(人口)自体が減っていく社会でそれはあてはまらないんだが。

 高齢化が進むと、人口減以上にハゲてて髪を切る必要のない人の率が増すので、「客が減ったな」と感じ始める頃には加速する。

 短時間で済む回転率の高い男性客の減少は生産性に影響を及ぼす。

 客が減ると家賃などの固定費に対する生産性が下がるので、給与の配分率(すなわち従業員の手取り)が減る。

 同時に美容室が淘汰されていくので、集客の見込める一等地の人気店または実家兼美容室のような田舎店しか生き残れなくなる。

 店が減れば当然に必要とする美容師の数が減るので、大部分は転職または副業を余儀なくされる。

 「髪を切る人は減らない」は出生数が一定または増加傾向だった場合の話。

 減少に転じた2005年以降、既に17年が経過した。あと数年もすれば、日常生活において人口減を感じることが増えるだろう。

 資格難易度ランキングで言うところの50(普通)未満の資格は、取ろうと思えばほぼ誰でも取れるので、経済不安から「何か資格を」と考えた人達が最初に手を付けることから、競合が生じやすい。

 美容師(42)、調理師(42)と並んで看護師(41)があるが、看護師はなり手が少ないからか平均より給与が良い。

 感覚値としては、資格は難易度偏差値60以上からかなと思う。今後の物価高の日本で多少なりと給与手取り増に貢献するのは。サービス業従事者は恐らく移民の低賃金労働者に取って代わるだろうことから、今後社会人になる若者には頭脳労働に就くことをすすめたい。