売上は堅調のようだが、数ヶ月前までと比べてこの1-2ヶ月何となくどこも閑散とした印象を受ける日が多かった。
小売市場は為替次第かなという微妙な空気感で、高市新総裁で円安方向に傾き、インバウンドに左右される現場はひとまず安堵だろうか。
昨年の伊勢丹の丹青会は08月30日、今年は09月05日だったことを踏まえると、三越伊勢丹の09月度「7.2%増加」はどこか心細い。
私の感覚値では再来年あたり、現在の下記の売上ランキングから、
1位:新宿伊勢丹
2位:阪急うめだ本店
3位:JR名古屋高島屋
4位:大阪高島屋
5位:日本橋三越
6位:日本橋高島屋
7位:横浜高島屋
5-6位が入れ替わって日本橋高島屋が上がり(新館を除く百貨店事業で)、横浜高島屋が日本橋三越に迫るだろう見立て。
三越の営業スタイルは古めかしく今の現役富裕層には全く刺さらず、どこも似たり寄ったりではありながらも数字上調子の良い大丸・松坂屋と高島屋の方がもっと現実を直視し多少なりと変わろうとしている感がある。
10位の銀座三越と11位の松屋銀座の売上が大差ないのは意外だが、昨年銀座三越にエルメスが入りシャネルが拡張されたのでここは手堅く推移するだろうか。
ただ去年06月にオープンしたエルメス、12月に拡張オープンしたシャネルの期待される売上げ増分に反して銀座三越単体売上高は前年割れなので、これ以上コマがない感がある。
物価上昇率と同等の売上げ増は本来当たり前で、前年度比2-3%増は差し引いて考えると全体的にそろそろ天井に頭をぶつけただろうかという気配。
個人的には昨年春以降デパート株はすすめていないが、フィナンシャル部門も含め全体で見れば高島屋に伸び代を感じているので引き続き観察したい。
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